精神障害を持つ私たちのコミュニケーションテクニック

コミュニケーションスキル

 こんにちは!管理人のまつやんです。これまで約10年間、医療と福祉の最前線で仕事をしてきました。近年は、精神障害者に対する仕事や生活の品質向上について研究しています。今回は、精神障害を持つ方が、仕事や日常生活で意識する必要があるコミュニケーションスキルについて考えてみたいと思います。

はじめに

 感情は私たちの心の動きを表す重要な要素です。それを他者に伝えることは、日常のコミュニケーションの中核をなす行為です。特に、精神障害を持つ方々は、感情の伝達や理解に特有の課題を抱えることがあるかと思います。今回は、そうした課題に立ち向かい、自らの感情を適切に伝えるためのテクニックを紹介します。


感情をクリアに、具体的に伝えるためのテクニック

 感情は時として漠然としており、具体的な言葉で捉えるのが難しいこともあります。しかし、感情を伝える際には、具体的で明確な表現を心がけることで、誤解を避けることができます。例えば、「嫌だ」とだけ言うのではなく、「この仕事をすると疲れてしまうので、少し手伝ってもらえると助かります」と具体的に伝えることで、相手が具体的な行動をとるきっかけをつかむことができます。


“I”メッセージの使用とその効果的な利用方法

 “I”メッセージは、自分の感情や思考を非攻撃的に伝えるための効果的な手段です。特に、批判や非難を感じさせずに、自分の意見や感情を相手に理解してもらうためには、この形式が有効です。“I”メッセージと対比されるものに“You”メッセージがあります。これは、主語を相手に置き換えて話すことで、相手自身に客観的な情報を与えることができます。一方で、“You”メッセージは、相手を評価するような言葉に聞こえることがあるため、反感を買うリスクがあります。例えば、次のような例です。

“You”メッセージ:あなたが遅刻すると困る
“I”メッセージ:私は待っているときに不安になるので、時間通りに来てほしい

 “I”メッセージの方が、素直な自分の感情を伝えることができるため、非攻撃的な印象を与えることができます。


ノンバーバルコミュニケーションの重要性と活用法

 ノンバーバル、すなわち言葉以外のコミュニケーションも感情伝達の重要な手段です。身体の動き、目の動き、表情など、言葉にならない伝達方法は、時に言葉以上の情報を相手に伝えることができます。例えば、うなずく、目を見る、微笑むなどのシンプルな動作でも、相手に安心感や理解を伝えることができます。意識的にこれらのノンバーバルコミュニケーションを取り入れることで、より効果的なコミュニケーションが可能となります。


フィードバックの求め方と重要性

 自分が伝えたいことが、相手に正確に伝わったかどうかは、常に確認する必要があります。特に、感情の伝達では誤解が生じやすいため、フィードバックを求めることは非常に重要です。例えば、「私はこう思っているんだけど、あなたはどう感じた?」と問いかけることで、相手の理解度を確認することができます。その他にも、「何か気になることがあれば、是非教えてください。」と伝えることで、相手が腹落ちしていない内容について、含めることができます。これは、精神障害者が仕事を進める上でもとても大切です。


おわりに

 感情を伝えることは、私たちの日常生活の中で非常に重要な役割を果たします。特に、精神障害を持つ方々は、一般の方々とは異なる課題を持っていることがあるため、上記のテクニックを取り入れることで、円滑なコミュニケーションを実現することができます。感情を正確に伝えることは、自分自身の気持ちを大切にし、相手との関係を深めるための第一歩となります。

記事の監修者
まつやん(医療従事者)

 医療系の国家資格を取得後、医療・福祉の最前線で業務を行う。障害者の社会復帰・就労復帰を目指す支援施策に課題感を感じ独立。現在は、「障害者が実践的な仕事で活躍するための方法」を研究し、自身で会社経営などに携わる。

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